折檻4

妄想小説

恥辱秘書






第十六章 秘書に与えられる折檻


 四

 会社内でそんなはしたない行動は、してはならないのだという思いと、ついさっきまで味わっていた至福の快楽への葛藤に身も狂わんばかりだったが、欲情がついに打ち勝ってしまった。パンティをしっかり上げるのももどかしいようにして、トイレを滑り出ると、誰も居ないことを確認しながらロッカーに小走りになってしまう。奥をまさぐって太いものの感触を指先が捉えると、心臓が高鳴るのを感じる。
 胸の前に大事なものを抱え込むようにして持つと、女子トイレを目指す。
 鍵をしっかり掛けると再び下ろしたパンティはもう内側がべっとり濡れて染みを作っていた。

 始めは遠慮がちに充てていた裕美だったが、定時後の本館最上階にはもう誰も来る筈がないと自分に言い聞かせ、挿入されたもののピストン運動はどんどんエスカレートしていった。
 最後に自分でもこんな早い動きが出来るのか信じられないような激しいオナニーの末に絶頂を迎えた。失神する寸前だった。はあはあと息が切れ掛かっている。身体中が麻痺したように痺れていた。くらくらしながらも、トイレットペーパーを少し千切り取ると、股間を拭う。痒みは漸く収まってきていた。水を流して、パンティを引き上げ、ドアを開けた裕美の真正面に、腕組みをした美紀が立って裕美のほうを食い入るように見つめていた。
 咄嗟に裕美は手にしていたものを後ろの背中に隠した。美紀は何も言わずに立っていた。
 裕美は何も考えられずに、声を掛けることも出来ないで手も洗わずにトイレを走り出た。

 心臓が高鳴っていて、足ががくがく震えていた。
 (いつから来ていたのだろうか。声を上げなかっただろうか。気づかれてしまったのだろうか・・・)
 美紀が傍に居るところで、オナニーに耽っていて、しかも昇り詰めるまでいってしまった自分が恥ずかしくてならなかった。美紀のあの冷たい視線は、個室の中で何が行われていたのか、判っていた証拠だと、裕美には思われた。美紀に対して、自分がどんどん下劣な女になっていくような気がした。美紀にはますます頭が上がらなくなってしまうように思い込んでゆくのだった。

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