折檻2

妄想小説

恥辱秘書






第十六章 秘書に与えられる折檻


 二

 手錠を掛けられたまま秘書室に戻った裕美は、すぐに股間の猛烈な痒みに苦しみ始める。何とかしたいのだが、両手の戒めが、痒い股間を掻くことを封じていた。机の角に股間を押し付けることで、なんとか痒みを押さえようとしても、貞操帯の奥の痒みには靴の上から足を掻くようで、なんともし難いのだった。
 そんな痒みに悶え苦しむ裕美の下へ再び訪れたのは、復讐に燃えた芳賀だった。

 芳賀の前に、手錠に拘束された両手を気づかれないようにするのが精一杯の裕美だった。芳賀は裕美を前に立たせ、朝の叱責を蒸し返した。これには、裕美もただ黙って立って聞いているのも地獄の苦しみだった。机の角に自分の股間を押し当てて、なんとか痒みを慰めたい裕美なのだが、芳賀の前でそれをすることはどういう理由づけをしても出来ないことだった。ただ、身を捩じらせて芳賀の話を聞く振りをしながら堪え忍ぶしかない裕美だった。
 額に汗を流しながら苦しみ堪え忍ぶ裕美を目の前にして、やっと溜飲を下げる芳賀だったのだ。

 裕美に情報屋という男の正体を知られないようにするのは周到な注意が払われていた。呼び出しは全て電子メールを使い、目隠しをしてから手錠を掛けさせる。今回は手錠を掛けたまま秘書室へ戻らせる為に、黒い袋を頭からすっぽり被せることで美紀が出ていった後、自分で目隠しを取れるようにする。手錠を外してもらうために戻ってきた時も、いつもの体育館の男子トイレの個室に袋をぶら下げておき、両手を背中で拘束された裕美が自分から頭に被って待つことが出来るようにしてあった。
 トイレの内壁のフックにぶら下げられた大きめの袋に頭を通すのは難しい作業ではあったが、袋の端を口で咥えて広げ、なんとか袋の中に頭から肩までを通すことが出来た。
 裕美は芳賀がやっと出て行った後、机の角に股間を擦り付けて、痒みをなんとか我慢していたが、夕方の指定された時間になるのが待ち遠しかった。目隠しの袋をせずに男を待って、男の正体を見届けたいという誘惑にもかられたが、言いつけを守らなかった為に、手錠を外されないままになってしまうかもしれないと思うと、指示に従うほかはないと悟ったのだ。
 頭からすっぽり頭巾のような袋を被って、後ろ手錠で待つ裕美のもとに、情報屋を装った美紀が現れたのは、もう暫くして地域の子供等が剣道倶楽部の練習にやってきてしまうかもしれない定時間際の頃だった。裕美は股間の痒いのを脚を擦り合わせるようにして堪えながら待っていた。

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