
女警護官 捕囚
一
「両手をゆっくり挙げるんだ、冴子。」
冴子が振り向いた背後には、サイレンサー付きのオートマチック拳銃を構えた黒づくめのスナイパーの姿があった。
「い、何時の間に・・・。」
「敏腕捜査官殿にもいささか隙があったようだな。」
冴子の眼が、自分の護身用のリボルバーを捜して一瞬泳いだのをスナイパーも見逃していなかった。

「お前が捜しているのはこれか? お前の拳銃ならさっき回収させて貰っているぜ。」
冴子は頼みの綱だったリボルバーも既に奪われていて、丸腰では勝ち目はないことを悟る。
「お前にはこんな拳銃ホルダーよりももっと似つかわしいものを身に着けさせてやるよ。」

男が冴子に自分の拳銃ホルダーの代わりに翳して見せたのは、鈍く光る手錠だった。そんなものを嵌められてしまえば、反撃どころか好き放題に凌辱されてしまうことは目に見えていた。
「私に手錠を掛けるつもり・・・?」
「ああ、お前の護身術はようく把握しているからな。しかしその前に折角だから、お前の自由を奪う前にその挑発的な衣装で眼を愉しませて貰うことにしようかな。」
「眼を愉しませる・・・?」
冴子には男が言っているのが自分がその時纏っていた股下ぎりぎりまでしかない、かなり刺激的なミニスカートのことを言っているのだとすぐに理解する。
「そのまましゃがんで貰おうか。勿論、両手は上に挙げたままでだ。」
冴子は男の意図をすぐに汲み取った。冴子のミニスカートはそのまましゃがんでしまえば、スカートの奥をどうやっても隠すことが出来ない。冴子は男の意図が精神的にも屈辱感を与えようとしているのにすぐに気づく。しかし、男に抗うことも出来ないのもはっきり認識していた。
冴子が男に命じられた通りに両手を挙げてそのまましゃがみ込む。男の視線がミニスカートの奥に露わになる下着に釘付けになるのを痛いように感じる。
「よおし。そのままそこのベンチに座れっ。勿論、両手は上に挙げたままだ。」

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