ムーン、無残!!
第三章
「どうしたい。もう、降参か。」
あまりの立て続けの鞭打ちに、最後はもう悲鳴を挙げることさえ出来なくなったムーンは首をうな垂れて下を向いてしまう。そのムーンの頬から涙が一滴床に零れ落ちた。
男は鞭の手を休めると、俯いているムーンの髪を乱暴に引っ掴むと無理やり上向かせ、顎をしゃくって、惨めなムーンの顔を揚げさせる。
「どうだ、多少は懲りたか。俺達稲葉組の男たちを嘗めると、どういう事になるか思い知ったか。女戦士か何か知らねえが、口ほどにもねえじゃねえか。よっ。」
「くっ・・・。」
すっかり涙眼になったムーンが口惜しさを顔に湛えて男のほうを睨み返す。
「許して欲しかったら、詫びをいれるんだな。私が悪うございました。もう貴方様たちには決して歯向かいませんとな。貴方様たちの奴隷になりますと誓えっ。」
「だ、誰がそんなこと。お前たち悪党に、どんな目に遭わされたって、屈服なんかするもんか。」
「ほう、まだそんな偉そうな啖呵が切れる元気が残っているってか。まだまだ仕置きが足りないようだな。」
男が再び革ベルトの鞭を振り上げようとするのを観て、ムーンは身体を反らせて身構える。しかし両手をシリスで後ろ手に繋がれ、大股開きで片脚を吊り上げられた状態では、何の防備にもならない。
「そうだ。鞭打ちばかりじゃつまらないから、もう少し辱めを加えてやろう。これならどうだ。」
男はそう言うと、ムーンの剥き出しの股間に手を伸ばす。
「な、何をするの・・・。」
恐怖に顔が引き攣るムーンを尻目に、男はムーンの剥き出しの股間に生え揃った陰毛を4、5本鷲掴みにすると、力を篭めたまま腕を引き下ろし摘んだ陰毛を引き抜いたのだ。
「あぎゃううう・・・。」
傷つけられた股間に革のベルトの鞭を当てられるほどの衝撃はないものの、恥ずかしさと屈辱感が相まって、ムーンは思わず悲鳴を挙げてしまう。
「ほら、お前の陰毛だ。ほら、鼻先につけると髭みたいだぜ。」
男はそう言って、抜いたばかりの陰毛をムーンの顔にこすりつけようとする。
「い、嫌っ。やめてっ。」
ムーンはあまりの辱めに顔をそむけようとする。
「女戦士に剛毛は似つかわしくないからな。全部、毟り取って綺麗にしてやるぜ。」
そう言うと、今度はさっきより多目の10本ほどを指に絡める。
「や、やめて・・・。あぎゃううっ・・・。」
今度は本数が多過ぎて、抜ききれずに陰毛が指からするりと抜け出てしまった。
「4、5本ずつが一番、痛くて毟りやすいようだな。じゃあ、今度はこれでどうだ。」
「ゆ、許して・・・。あううっ・・・。」
ムーンの懇願も虚しく、再び陰毛を毟り取られてしまう。男は毟り取った陰毛を口から息を吹きかけてムーンの顔目掛けて吹き飛ばす。それは耐え難い屈辱だった。
「まだまだ毛は残っているな。どうだ、お前等も毛を毟ってみるか。少しずつ交替で陰毛抜きをやろうぜ。」
「おう、そりゃいいや。俺等にもやらせろや。」
男たちが一斉にムーンの傍へ近寄ってきた。
「い、嫌。やめて、そんな事・・・。お願いだから、もう毟るのは勘弁して。」
「駄目だね。そりゃあ。」
「ひぃぃぃっ・・・。」
横から手を伸ばした別の男の手が情け容赦なく、ムーンの陰毛を一掴み握り締めると下へ振り下ろす。激痛が股間から脳天目がけて走り、ムーンは目に涙を溜める。
「どうだ。痛いか。口惜しいか。情けないのか。何とか言ってみろ。」
ムーンの顔は苦痛に歪んでいた。只でさえ毛を毟り取られる痛みには耐えがたいのに、先ほどまで鞭を打ち続けられていた場所なので、痛みは倍増されている。それを一晩中男達に代わる代わるやられるのかと思うだけで、恐怖心も募ってきた。
「お願いです。もう許してください・・・。」
卑劣な男達に屈して、許しを請うムーンは、自分の情けなさに打ちひしがれていた。
「そんなに毛を毟られるのが痛いのか。なら、いっそのこと、剃り落して下さいって頼んだらどうだ。」
「そ、そんな・・・。」
「ふへへへ。そりゃいいや。頭を下げてお願いされりゃあ、毟るのは止めてやるぜ。ただし、剃毛はさせて貰うけどな。」
「さ、どうするんだ、女戦士。」
剃毛されると聞いて、ムーンはさすがにお願いしますとも言えなかった。
「どうするのか、はっきりしなけりゃ、はっきり言うまで続けるぜ。そりゃあ。」
「うぎゃあああ・・・。」
再び毛を毟られてムーンは溜まらず悲鳴を挙げる。
「わ、分かりました。・・・。お、お願いし、します。・・・。剃り上げて、・・・、剃り上げてください・・・。」
あまりの口惜しさに最後まで言うのがやっとだった。
「そうか。剃り上げて欲しいのか。じゃあ、剃毛式だ。野郎ども、準備だ。剃毛式のな。」
ムーンは男達の手で持ち込まれたX字型の磔台に後ろ手錠のまま、両脚を開いて固定されてしまった。別の男たちが熱い湯の入った洗面器とタオル、石鹸、髭剃りなどを用意してきた。そればかりか、ムーンの真正面にはこれから行われる儀式の一部始終を残そうとビデオカメラまでが三脚に据えられて用意されたのだった。
「さあ、カメラに向かってもう一度お願いしな。」
男の命令は容赦なかった。口惜しさにムーンはうな垂れていた。しかし、命令を拒めば再びあの苦痛を味わわねばならないのだ。もうそれに堪えられるだけの元気は残っていなかった。
「わ、わたしの・・・、あ、あそこの毛を、どうか剃り上げて・・・く、ください。」
「あそこの毛だと。どこの毛だ。これか。」
男はわざとムーンの額の上の髪を掴むと剃刀を当てようとする。
「ち、違います。・・・。ま、股の毛のことです。」
「なら、もう一度はっきり分かるようにちゃんと言ってみろ。」
ムーンを辱める為にやっているのは明らかだった。
「ああ、どこまでも辱めるつもりね。いいわ。・・・。わ、わたしの・・・、お股に生えている毛を、・・・。くっ、股の毛を全部、剃り落としてください。」
「お股だとう。そんな上品な言い方が通用するかっ。おXXXの毛とちゃんと口に出していうんだ。さあ、言えっ。」
「ううっ、そ、そんな・・・。分かったわ。わたしの・・・、ああ、お、おXXXの毛を全部、剃り落してください。」
「お願いしますだろっ。」
男達はどこまでも非情だった。
「わ、分かったわ。・・・。お願いしますから、わたしのおXXXの毛を全部剃ってください。」
「ようし。しかし、そのままじゃ、そのスカートが邪魔だな。幾ら短いスカートとはいえ、剃る毛がみえないんじゃ、剃刀の刃を当てるのは難しいからなあ。へへへっ。」
ムーンは男達が、スカートをまくってくれるように頼めと暗に言っていることを理解した。何処までも屈辱を与えて辱めるつもりなのだった。
「分かったわ。スカートを誰か捲り上げてください。」
「へっへっへっ。スカートを捲ってほしいとさ。おい、お前とお前、スカートの両端を持って、上に引き摺り上げてやんな。」
「おう、待ってました。おい、いいか。それじゃあ、俺はこっちを持つからお前、そっちを頼むぜ。そら、ゆっくり上へずり上げていこうぜ。」
男が二人で両側からムーンのスカートを引き揚げてゆく。元々股下ぎりぎりまでしかない短いスカートからすぐに股下が覗き始める。パンティは既に奪い取られているので、股間が剥き出しのままだ。すっかりスカートが捲り上げられると、下腹の下に黒い茂みが露わになる。茂みの下の割れ目も丸見えにされている。
「どうだ、これでいいか。返事をしろや。」
男が惨めな格好にされたムーンを揶揄する。
「は、はい。いいですから、一気に剃り上げてください。お願いしますっ・・・。」
口惜しさに唇を噛みしめてやっとそういったムーンだった。
一人の男がタオルを洗面器の湯に浸すと滴を垂らしながら、そのタオルをムーンの剥き出しの股間に押し当てた。
「あ、熱っ・・・。」
「ようく蒸らさないとな・・・。そろそろいいかな。」
タオルを外した剥き出しの股の周りの白い肌は、赤く腫れ上がってしまっている。そこへ別の男がムーンの叢に石鹸をこすりつける。瞬く間に、ムーンの股間は白く泡立ってゆく。シャボンの泡が叢を覆うと、それを念入りに刷り込むようにムーンの陰唇から蟻の門渡りに掛けて揉みしだいてゆく。
「ああ、はずかしいっ・・・。」
股間を襲う刺激に溜まらずにムーンはつい声を挙げてしまう。
「ようし、いいだろう。一気に剃り落せ。」
男達はカメラの視線に邪魔にならないように横から手を伸ばし、シャボンまみれの陰毛を次々に剃り落してゆく。陰唇の上部の毛がすっかり剃り落されてしまうと、男はスカートを捲り上げていた二人の男達に声を掛ける。
「陰唇の廻りとケツの穴の周りの毛もちゃんと始末しないとならないからな。お前たち、今度はムーンの太腿を持ち上げて、ケツの穴まで丸見えにさせろや。」
命じられた男達はムーンの足首を括りつけていた足枷を解き、足首を掴むと上に持ち上げ、M字開脚の格好にさせてしまう。脚の戒めを解かれて自由に使えるようになったムーンだったが、シリスの手枷を嵌められ、X字の柱に磔にされたままでは抵抗しても所詮無駄だということは嫌というほど分かっている。ムーンは男達にされるがままになることにした。男達は陰唇のまわり、アナルのまわりも綺麗さっぱり剃りあげる。最後に蒸しタオルで股間のシャボンがすっかり拭い去られると、ムーンの股間は幼児のように割れ目をくっきりみせて生まれたままの格好にされてしまった。縦一筋の割れ目の間から小陰唇が嫌らしい襞のように見え隠れしているのまではっきりと見られてしまう。男達からやんやの喝采が上がっていた。
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