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エッセイ


チアリーダーのミニスカートの本質は何なのか


 五

 ここまで記してきて最初に戻って、いかに米国のチアリーダーを真似たミニスカートの応援チームが日本の高校野球の応援に似つかわしいものではないことが文化的にみても歴史的に見ても理解いただけるものと思う。

 ミニスカから見えるはちきれそうな太腿は決して高校球児たちの闘志を高揚させる為のものではない。穿った考え方かもしれないが、高校野球にチアリーダーを導入してきた大人たちは高校野球という暗いじめっとしたイメージの世界、何かといえば根性ばかりを追求したがる古いスポ根の世界に、明るく華やかなイメージを持ち込むことで高校野球の人気を底上げしたいと考えたのかもしれない。しかしそうだとするとそれは不埒な考えで純粋なスポーツを興行物にしてしまえばいいという浅はかな考えであったという他はない。

 勿論、それでもいいではないかという考え方もある。高校野球を根性追及の暗いじめっとしたものから、アメリカハイスクールのフットボールのように明るいお祭りごとに変えていくべきという考えには私も賛同できなくもない。しかしそのためには性の解放という点では遥かに米国より遅れを取っている日本社会に免疫性をいち早くもたらすカンフル剤やワクチン的なものが必要ではないかと私は考えている。それを実現するものとして私が提案したいのは、普通にまっすぐ直立していても既にスカートの下に穿いた下着風のものが見えている極端な短いコスチュームの導入であると私は思う。

パンツ丸見えチア


パンツ丸見えチア2


パンツ丸見えチア3

 もしこれらの最初からパンツ状のものが見えているのは下品である、卑猥であるとか、道徳上好ましくないとかいう人が居るとすれば、その人たちはクラシックバレエにおけるチュチュや女子フィギュアスケートにおけるコスチュームも禁止すべきだということになってしまうことを理解すべきだ。
 チアリーダーが全員最初からこういう格好で、短いスカートから下に穿いたものが見えているのならば、最早盗撮も、屈んで下から覗き込む行為も意味が無く、世の中から一掃されるに違いない筈だ。

 完

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