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ムーン、無残!!



第五章



 「よくもやってくれやがったな。そんな真似、出来ないように、脚をもっと吊り上げてやるぜ。」
 男が合図すると、電動ウィンチが再び巻き上げを始めた。膝頭あたりまで持ち上げられてた踝が更に引き揚げられていく。
 「や、やめてっ。」
 マーズが必死に叫ぶ。が、その願いも虚しく吊られた足首の位置はどんどん高くなってしまう。倒されないようにと必死で背中の杭を手錠の手で掴んでいようとするが、股の付け根以上に脚を持ち上げられてしまうと、つい背中の手を滑らせてしまう。マーズもマーキュリーも、ジュピターまでもが次々に杭から手を滑らせてしまい、頭を地面に付けてしまう。手を付くことも叶わない。一本の脚と頭で身体を支えて、股を大きく広げる格好で一本脚で吊り下げられてしまう。スカートは完全に翻って下に穿いた白いパンティを丸見えにさせられてしまう。
 かろうじてヴィーナスだけが背中の手で杭を離さず持ちこたえた。しかしウィンチは非情にもぐいぐいヴィーナスの足首を引っ張り揚げてゆくので、Y字バランスの格好でなんとか立っていた。そのYの字が今にもまっすぐのIの字にまでなろうとしている。こちらも大股開きなので、スカートは肌蹴て下穿きはやはり丸見えになってしまう。

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 「く、くそうっ。卑怯よ、お前達。」
 一人何とか立っていることだけは堪えたヴィーナスが男達を睨みつけながら叫んだ。しかし最早さっきのように、杭に吊られたほうの足を支点にして飛び上がることも出来ない状態にされてしまっていた。
 身動き出来ない状態にさせられてしまったヴィーナスの元へ、最初にマーキュリーに手を出した男が近寄ってきた。ヴィーナスの顎に手を掛けて、自分のほうへ振り向かせる。ヴィーナスは背中の手で杭を握り締めているのがやっとで、更々抵抗することも叶わない。
 「大人しくして刃向かったりしなけりゃ、痛い目にも遭わずにいい気持ちになれるだけだったのによ。こんな事を仕出かしてくれたからには、たっぷり仕返しをさせて貰わなくちゃな。覚悟しろよ。」
 男はそう言って、ヴィーナスの鼻を摘むと、いきなり捩じ上げた。
 「くくくくっ・・・。」
 ヴィーナスの顔が苦痛に歪む。
 「さあて、源蔵親分に代わっておしおきだあ。」

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 そう言って、ヴィーナスの鼻を放すと傍に落ちていた革の鞭を取り上げる。いきなり振り上げると、大股開きで丸見えにされているパンティの股間に向けて、鞭は放つ。
 パシーィン。
 小気味いい音を立てて、鞭がヴィーナスの恥丘を襲った。
 「あぐうううっ・・・。」
 「どうした、さっきの元気は。だらしねえな。さあ、もう一発おみまいだぁ。」
 パシーィン。
 ヴィーナスの腿の付け根が真っ赤に腫れ上がる。白いショーツの下の陰唇は隠れて見えないが、同じ様に赤く腫れ上がっているに違いなかった。
 「くくっ・・・。」
 股間の痛みに堪えかねて、ヴィーナスが唇を噛み締めながら俯いている。男は鞭を下に落とすと、再びヴィーナスに近づいてくる。目の前に大股開きで剥き出しになっているヴィーナスの白いショーツが見える。男はそこへ手を伸ばし、脇から内側へ手を突っ込む。

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 「な、何するの・・・。」
 「へっへっへっ。そりゃあ。」
 男はいきなりショーツの中でつまんだヴィーナスの陰毛を力を篭めて引き抜いた。ムーンにしたのと同じ仕打ちだった。
 「ぎゃあっ。い、痛いっ・・・。」
 男は毟ったばかりの陰毛をヴィーナスの目の前に翳してみせる。
 「いい生えっぷりだな。」
 そう言うと、再びヴィーナスの顎に手を掛けて、無理やり仰向かせる。そして毟った毛を嫌がるヴィーナスの鼻先に押し付けるのだった。
 「や、やめて・・・。」
 ヴィーナスが顔を背けようとするので、男はヴィーナスの髪を掴んで引き寄せ否が応でも顔を向けさせる。
 「ハ、ハ、ハ、ハックショーン。」
 鼻先を陰毛で擦られて堪らずヴィーナスがくしゃみを洩らしてしまう。ヴィーナスのくしゃみの勢いで、男が摘んでいた陰毛が吹き飛んでしまった。
 「おやっ。お前、今のくしゃみでチビらなかったか。」
 「な、何ですって。」
 「女は、くしゃみをした時に、括約筋が緩んで、お洩らししたりするって、よく聞くからな。」
 男は、ヴィーナスが丸見えにさせられているショーツの先の膨らみをじろじろ眺めている。男の視線に、ヴィーナスの耳と頬が赤く染まっていく。

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 「み、見ないでぇっ・・・。」
 「おやっ、図星かぁ・・・。どれっ。」
 男は頭を下げると、ヴィーナスの股間に顔を近づけ、くんくん嗅ぎ出した。
 「や、やめてっ。そんな事、しないでっ・・・。」
 ヴィーナスは益々顔を真っ赤にさせる。
 「何かションベン臭いにおいがするなあ。」
 そう言うと、男はヴィーナスのほうを詰るように見上げる。
 「そ、そんなことありません。洩らしてなんかいません。」
 きっぱり言い切ったヴィーナスだったが、見るからに自信はなさ気だった。
 「じゃあ、もう一度、試してみるか。」
 そう言うと、男は再び無防備なヴィーナスのショーツの脇に手を入れる。
 「や、やめてっ。そんなこと、しないでぇ・・。」
 ヴィーナスの悲鳴に、男達も、地面に顔を伏せって吊られたままの戦士たちもヴィーナスのほうに向き直ってなりゆきを見守っている。
 「痛っ・・・。」
 ヴィーナスのシモの毛が再び毟り取られた。男はすぐにヴィーナスの髪を引っ掴んで上向かせ、毟り取った陰毛でヴィーナスの鼻をくすぐる。
 「や・・・、め・・・。てっ・・・。ハ、ハ、ハ・・・。ううっ、くそうっ。ハ、ハ、ハ、ハックショーン・・・。」
 くしゃみをさせられた直後、ヴィーナスが微かにぶるっと身体を震わせたのを男は見逃さなかった。
 「また、チビったな。そうだろう。」
 「い、いやっ。そんな事、ありません・・・。」
 しかし、ヴィーナスの声は泣き出しそうなほど弱々しかった。
 「ふふふ。どうかな。調べてみれば、すぐ判ることだ。」
 そう言うと、男はヴィーナスの直ぐ近くに寄って、自分の手のひらを一旦じっと眺めてから、いきなりそれをヴィーナスのショーツの頂きに押し当てた。

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 「やめてえ。触らないでっ・・・。」
 しかし、男は手を放すどころか、じっくり揉みしだくようにヴィーナスの股間を弄んで離さない。
 「しっとりと湿っぽいじゃないか。お前にはセーラーお洩らしって名前のほうがぴったりじゃないか。」
 そう揶揄されて、ヴィーナスは顔から火を噴き出さんばかりに真っ赤になっている。
 男は漸くヴィーナスの股間から手を放すと、顔の傍に持ってきて臭いを嗅ぐ。
 「うーっ、くさっ。」
 それは非情な辱めだった。ヴィーナスは口惜しさに目に涙を溜めながら男のほうを睨み付けていた。しかし両手と片脚をしっかり拘束された哀れな女戦士に出来ることはただ睨みつけることしかないのだった。

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 「パンツをおろして、内側の汚したところをご開帳してやりたいが、その大股開きじゃパンツがうまく下ろせねえな。」
 パンツを下ろされると聞いて、ヴィーナスは顔が今度は真っ青になる。
 「ううううっ・・。」
 その時、ヴィーナスの一撃で悶絶させられていた頭の源蔵が漸く呻きながら起き上がった。
 「おい、おめえら。何時までやってやがんでぇ。もうじき陽が暮れちまう。とりあえず、こいつ等を暗くなっちまう前にアジトまで連行しなくちゃならねえぞ。楽しむのは、それからだ。おい、ヴィーナスとかいう女っ。たっぷり礼はさせて貰うからなあ。覚悟しとけよ。」
 そう言って、源蔵はよろよろしながらも立ち上がると、手下の男等にてきぱき指図する。男たちは、今度は鋼鉄製の首枷を持ってくる。四つあるその首輪はそれぞれが1mほどの鎖で互い同士が繋がっている。ジャラジャラ音を立てながら、それを引き摺ってくると、ヴィーナスから順に首に嵌めてゆく。首輪の両端には鎖の先に、さきほどの幻影で、ムーンの足枷の先に付けられていたような鉄の錘が付けられている。それが重いので、男達は引き摺るようにして首枷を戦士たちの下に引っ張って運んできたのだ。首輪がしっかり嵌められ鍵が掛けられてしまうと、順に、足首を吊っている縄が緩められ、次の戦士のほうへ引き寄せられていく。次々に首輪が嵌められると、四人の女戦士たちは首輪同士を鎖で繋がれ、両端の重い錘を引いて歩かねばならない。緩められた縄は1mほどの長さに切り取られ、片足ずつお互いの足首を繋がれてしまう。脚蹴りのわざを防ぐ為なのだった。

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 「さ、歩けえ。」
 ピシッ。
 男達は女戦士の尻めがけて鞭を打って、無理やり前へ進ませ森の中を連行してゆくのだった。行進させられてゆく四人の女戦士たちは、さながら売られてゆく女奴隷そのものの姿だった。首輪でそれぞれが一列に繋がれ、両手はダークシリスという手錠で後ろ手に拘束されており、片足ずつが縄で繋がれているので、よろよろしながら足並みを揃えて少しずつ歩みを進めるのがやっとの状態だ。しかも両端のヴィーナスとジュピターの首輪には鎖の先に重たい錘が繋がれているので、それを引き摺りながら歩かねばならない。つい足許がふらついて歩みが遅れると、それぞれの尻めがけて鞭が容赦なく打ち据えられるのだ。
 「ほら、もたもたすんじゃねえ。とっとと歩けぇ。」
 ヒューウ。
 男の鞭が列の最後尾になりがちなSマーズのスカートを上を掠める。

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 「ひいっ。」
 四人の中では一番年下のマーズの足許が一番覚束ないのだ。
 「そ、そんなぁ。こんな格好にさせられて、まともに歩ける訳ないでしょ。」
 先頭に立っていたヴィーナスがマーズを庇うように言い返す。
 「生意気に口ごたえすんじゃねえ。スカートの上からじゃ、鞭の効き目が薄いようだな。そんじゃあ、こうしてやる。」
 男は最後尾のマーズから、先頭のヴィーナスのほうへやってきて、いきなりヴィーナスの短いスカートを捲り上げてしまう。そして、裾の先を腰のベルトに挟みこんで下ろせなくしてしまう。白いパンティのお尻が丸見えにされてしまう。しかし、それだけでは済まなかった。ヴィーナスは男にそのパンティを膝上まで引き下ろされてしまう。つるんとしたお尻が剥き出しになる。
 「生意気なお前に、おしおきだぁ。」
 男はそういうと、剥き出しにされたお尻に向けて鞭を振り上げる。

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 パシィーン。
 男の鞭が見事に決まって、みるみるヴィーナスの白いお尻にミミズ腫れが出来る。
 「あ、ヴィーナスっ。大丈夫・・・。」
 自分のせいで、鞭を打たれたヴィーナスに向かってマーズが叫んだ。ヴィーナスは唇を噛んで堪えていた。
 男はマーズのほうにも振り向いていた。
 「お前も、おんなじ目に遭いたいかぁ。」
 鞭を持った男が、ぎらついた目をマーズに向ける。
 「そ、そんな・・・。」
 「待って。打つなら私にしなさい。」
 これ以上、仲間に辱めを受けさせたくなくて、ヴィーナスが健気に言い放つ。
 「ふうん、いい度胸だ。それとも、鞭が快感なのかぁ、マゾ戦士が。」
 「そんな訳ないでしょっ。」
 「それはどうかな。望みどおり、もう一発おみまいしてやるぜ。そりゃあ。」
 パシィーン。
 「あううっ。」
 今度は堪らず、ヴィーナスも悲鳴を挙げた。
 「どうだ。これ以上、鞭を受けたくなかったら、さっさと歩くんだな。」
 二発の鞭で男は溜飲を下げたようだった。
 「みんな、頑張るのよっ。今はじっと我慢するしかないのよ。」
 鞭の痕をくっきり付けたお尻を剥き出しにされたままで、ヴィーナスは皆を鼓舞しながら先に立って前へ進むのだった。

続き


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