家宅捜索 あとがき
私のサイトを隅から隅まで読まれたことのある方なら、あれっ、これ何処かで読んだような気がするという感想を持たれた方がある筈だ。
この短篇はいわば習作として書かれたもので、殆ど同じ主題として別に「麻薬捜査」という題名で書いたものがある。いずれも1990年代の初め頃である。
「麻薬捜査」のほうは、似た様な時期に書いていた「良子」という短篇と後に合体して中長編ぐらいの長さに書き換えている。こちらのほうが良子と合体する際に、話の展開の繋がりがよかったからだ。
また家宅捜索、麻薬捜査とは別に、同じ様なシチュエーションで「若妻 麻衣子」という短篇も作っている。こちらの方もほぼ同じ内容の習作で「若妻のたしなみ(仮題)」というのをプロットだけ作っている。そのうち、これも文章に落とそうとは思っている。
これらの作品は実は皆、同じ実在の人物がモデルになっている。そのモデルのイメージから妄想を膨らませて作ったものだ。
皆、1990年代の初め頃が舞台なので、携帯電話が使われていなかったり、デジカメではなくポラロイドカメラだったり、FMワイヤレスマイクとかカセットレコーダーとか今ではもう殆ど見なくなったものが使われていたりする。現代風のものに書き直したところで、また十年も経てばそれらも時代の遺物になりかねないので敢えて書き直さないままとすることにした。
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