妄想画像
偽装逮捕
「鈴木さんですよね。」
振り返ると、制服を着た女性警察官だった。亜美の不安は更に高まる。
「ええ、そうですけど・・・。」
不安そうな面持ちの亜美に、女性警察官は胸ポケットから徽章のついた黒い警察手帳を亜美にかざしながら近づいてきた。警察手帳を目にするのは初めてだが、テレビのドラマなどに出てくるもので、最近、デザインが変わったらしいことは何となく知っていた。
「少々お尋ねしたいことがあるので、ちょっと来て頂けませんか。」
亜美が一旦入りかけたドアを出て、鍵を再び掛けようとすると、女警察官が手で止めた。
「監禁された女巡査」より
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