M嬢

M嬢史





 M嬢史なるものを記してみようとふと思い立った。以前にAV歴なる手記を書いている。主にアダルトビデオと称されるものとの付き合いを記憶を頼りながら綴ったものだ。内容的にはかなりラップする類のものだが、今回は女優に焦点をあてて思い返してみようと思ったのだ。

 きっかけは、会社のPCの不要ファイルをチェックしていた際に、偶々AV記録というのが残っていたのだ。消去してしまわなくてはと思いながらつい覗いていて、そういえば、この時代はこの女優を何度も楽しんでいたのだなあと思い返したのがきっかけだ。
 お気に入りだった女優で筆頭に挙げられるのは、菊池えりだ。そして次はと段々思い出していって、時代毎にどれだけ挙げられるだろうかと挑戦してみる気になったのだ。

 以前記したAV歴なる手記に、大きく時代を分けて分類している。第1期はVHSビデオデッキを最初に手に入れ、ただ鑑賞するだけだった時代で、1985年頃から1990年という時期になる。第2期は8mmムービーカメラを手に入れ、保存したいものは8mmでダビングしていた時代で、1990年から1996年ということになる。第3期は単身赴任時代で、VHS機器を二台接続していつでもダビング出来るようにして鑑賞していた時期で1996年から2001年である。第4期としては2001年から2004年の単身赴任から帰任してきた時代になる。2004年以降は街のレンタルショップもDVDが主流となり、アダルトビデオを借りてくる時代は終焉を告げる。

菊池えり
    菊池えり

 第1期の代表格は、何と言っても前述の菊池えりを挙げなければならない。AV女優を名指しで選んで借りてくるようになる最初だったのではないかと思われる。何がいいかと言って、縛られた姿がとてもそそることで、それまであった緊縛物にはなかった顔の可愛さ、あどけなさを持ち備えた初めてのAV女優だったからではなかろうか。
 それまでにも緊縛物は種々あって、代表的なものは、日活ロマンポルノの映画版である。代表的な女優は谷ナオミ、宮下順子などがいて、団鬼六の作品などの映画化作品などを演じている。しかし、それらの作品はどれもエロ黒さといった品の無さばかりが目立って、観た後の後味の悪さが必ず残ったものだ。
 菊池えりも絶世の美女とまでは言えないが、縛られて嬲られる役を演じる女がこんなにあどけなくていいのだろうかと初めて感じられた女優とは言っても過言ではないだろう。
 菊池えりの画像は、ストーリー性のないイメージ画像が中心で、台詞も殆どなく、舞台設定だけが重要なファクターであった。最も印象に残っているのは、激しい雨が降る戸外にゴム製のビザールをまとった菊池が縛られたまま放置され、雨に濡れた髪が頬に張り付いているというようなシーンである。ウェディングドレスを着たまま縄で縛られ次第に剥かれてゆくというのも記憶が鮮明だ。これは「被虐の花嫁」という作品と思われるが、記録にある菊池えりの最初のものである。すぐに続いて「薔薇の貴婦人」という作品も借りている。代表作には「シスターL」というシリーズ物があって、第3作まで作られているようだが、そのうちの幾つかは確かに観た記憶がある。

水木智佳子
    水木智佳子

 同じ時代にやはり名前だけで作品を選ばせたAV女優に水木智佳子がいる。菊池より更に若く、あどけなさを持った愛くるしい顔立ちをしている。水木は全裸に剥かれて亀甲の形に縛り上げられた格好が何故か印象に強く残っている。また、水木はアダルトビデオよりもSMグラビア雑誌によく登場していたように記憶している。スナイパーなどの緊縛SM誌の中でも、一際可愛らしさで目立っていた。ビデオでは菊池同様、ストーリー、台詞などが殆どない、イメージ画像が中心であったように思われる。初期のアダルト女優は役者としては未熟で、下手な台詞を喋らせてしまうと、鼻白んでしまう所もあったのだろう。

木築沙絵子
    木築沙絵子

 同時代からもう一人挙げるとすると、木築沙絵子の名前が浮かんでくる。こちらもアダルトビデオでの印象的な作品はあまりないが、水木智佳子と同じく、SM誌に多く、緊縛姿で登場している。また、木築沙絵子は雑誌だけでなく、グラビア写真集にも登場している。但し、こちらでは本の性格上、緊縛裸体という姿は殆ど見られない。

小林ひとみ
    小林ひとみ

 同じ時代のアダルト系女優としては小林ひとみが居る。何作品か観てはいるが、緊縛物の印象は殆どない。アダルト女優ではあるので、レイプされるシーンのある作品などはあるにはあるが、途中から美しいイメージ画像の方向に転換したようで、妙に清楚なイメージ作りに走った嫌いがある。可愛い子ぶってばかりいて、そういう意味ではいまひとつそそらない女優だったといえるかもしれない。
 菊池にしろ、水木、木築にしろ、この第1期の女優たちについてはダビングされた映像は残っていないし、まだインターネットも普及していない時代なので、静止画といっても雑誌、写真集などのグラビアをスキャナ撮りしたものしか残っていないのが特徴的である。


憂花かすみ
    憂花かすみ

 第2期の1991年から1996年に掛けては、おそらく最も多くのAV作品を観た時期ではないかと思われる。ビデオ店が乱立し、レンタルビデオの世界に価格破壊が起きて、借りやすくなったこともある。この時代はどうしても取っておきたい作品は8mmテープで保存しているので、幾つかの作品は今でも残っている。それらの代表的なものに、団鬼六三部作、真咲乱の「美教師地獄責め」、青木祐子の「夢どれい」、西川瀬里奈の「少女木馬責め」がある。他にも「デカダン鼓動」、「少女仮面」などいい作品も多いが、決まった女優で特に選んだというものは、観た作品数が多いだけにそれほどないように思う。
 その中でも記憶に深く残っているのは、憂花かすみがいる。しかし、これはM嬢というジャンルに入れるのはちょっと違うかもしれない。顔と品がよくて、よく選んで借りていたのだが、緊縛シーンは殆どなく、縛られずに犯されるというものが多かったように思う。ちょっと茶目っ気のある、印象的な顔立ちで、当時大流行していたワンレングスの長い髪に前髪をちょっと立てたスタイルが定番だった。名前だけで選んで悔いの残らない作品が多かったように思う。

森川いづみ
    森川いづみ

 顔の印象はそれほど強くないのだが、この時代に何作品も選ばれている女優に森川いづみがいる。当時あまりに借りる数が多くなって、同じ作品を間違って借りてしまうことが多くなり、ワープロで記録を付けるようになっていた。その記録を見返すと、かなりの数を借りている女優になる。今、グラビアの顔を見返すと端正な整った顔立ちだが、かなり際どい緊縛シーンも多くあったようだ。

桜樹ルイ
    桜樹ルイ

樹まり子
    樹まり子

 この時代で名前だけはよく憶えているのに、桜樹ルイと樹まり子が居る。おそらく名前が紛らわしく、混同したこともあるのだろう。桜樹のほうは愛くるしい顔立ちだが、演技はさほどそそらないと当時の感想記録にある。樹まり子のほうは、肉感的だが、そそるような顔立ちではない。ただ当時大流行していたボディコンのミニスカートが刺激的で、つい借りてしまったようだ。静的な緊縛ではなく、動的なレイプ物が多かったようだ。
 この時代のAV女優で、顔はすぐには思い出せないのだが、記録によれば吉沢真弓というのが何度も出てくる。「妖しいボディーヒート」など題名は確かに記憶にあるのだが、内容や顔となると全く出てこない。記録からは、緊縛もあるが、レイプ、監禁などといったかなりハードなものも多いようだが、ネット上からは情報は綺麗に抹殺されている。
 この時代はアダルトビデオも随分大衆化し、多様になっていった時期にあたる。AV女優の数も相当増えて、著名女優というより作品で勝負ということのほうが多くなっていったのだと思われる。性交シーンは、ぼかしというのではなく、モザイクが主流になり、強制フェラや口内射精などもごく普通に出てくるシーンになる。またこの頃からそれ以前には禁止されていた本番というものが、当たり前のように出てくるようになる時代でもある。



 1996年から2001年の第3期にあたる時代では、直列に2台繋いだVHSデッキのおかげで、多くの作品の画像が残されている。単身赴任時代で、ダビングしたテープが保管しやすかったというのもあるのだろう。
 この時代の緊縛ヒロインの代表は、矢沢ようこ、金沢文子、小沢まどかなどである。

矢沢よう子
    矢沢よう子


金沢文子
    金沢文子


小沢まどか
    小沢まどか

 この時代はまたインターネットが普及していく時代でもあった。それがAV界へ投げかけた影響としては、ビデオ上ではまだモザイクが掛かってはいたものの、ネット上の配信画像ではヘアの露出は最早、止められないものになっていたことだ。そしてAV女優の画像がどんどんネット上で公開されだしたことで、H系のグラビア雑誌の存在意義がどんどん喪われていった時代でもある。ビデオでは内容としてこれまで以上にストーリー性が重要視されるようになる。女優は演技がうまくなければもてはやされなくなってくる。



 2002年以降の第4期はアダルトビデオとしてはもう最後の時代である。緊縛女優としては個性の時代といってもいい。この時期の代表としては佐々木空、堤さやか、つかもと友希を挙げたい。しかし圧倒的な人気の強さはない。辱めの極みとも言える強制飲尿、強制放尿などのシーンが出てくる。それら辱めの最中に如何に恥じらい、羞恥心を表現出来るかが勝負になってくる。それらを巧くこなしてきたのがこの三人とも言える。

佐々木空
    佐々木空



堤さやか
    堤さやか



つかもと友希
    つかもと友希





 以前記したAV歴という手記にはないのだが、第5期として2004年から2009年を名づけることが出来るかもしれない。この時代になると、巷のレンタルビデオショップは殆どがVHSテープからDVDへと移ってしまっていて、アダルトビデオをレンタルするということはなくなってしまう。ダビングが出来ない為に、レンタル期間中に見損なってしまう可能性が高くなってきたからだ。代わりにケーブルTVのアダルト系チャネルであるチャンネルネコから深夜録画する昔のリバイバル作品というのが多くなってくる。

葉山レイコ
    葉山レイコ



朝岡実嶺
    朝岡実嶺



蒼井そら
    蒼井そら


 代表的な例としては、葉山レイコ、朝岡実嶺、蒼井そらなどが居る。いずれも時期としては第2期にあたる頃、アダルト女優として活躍していた者たちだが、深夜枠の中で、昔の映画作品の再放送として頻繁に掛かっていた。中には以前にレンタルで借りて観たものもあるが、昔のダビングは残っておらず、ケーブル放映からHDDを経てDVDへ新たにダビングしなおされたものである。しかし、これらも観たい作品はかなり限られ、録画頻度も段々減ってきて、2009年に地デジ対応でケーブルTVの契約をし直す中で、チャンネルネコの契約も打ち切ることになり、再放送版ダビング時代とも言える第5期も終了することになる。



 ここで、ついでに、日活ロマンポルノ時代を振り返ってみたい。冒頭の菊池えりのところでも触れているが、この時代の女優たちは当時はさほど魅力のある存在ではなかった。

宮下順子
    宮下順子



谷ナオミ
    谷ナオミ



東てる美
    東てる美


 ただ多感で純情だった高校生時代から浪人生にかけての頃で、性への欲情のほうが美的嗜好を上回っていたのも事実だ。当時どの程度の数の作品を実際に映画館で観たのかはすっかり記憶から抜け落ちていて自力で辿ることは不可能に近い。幸い、今はネットの力を借りて、情報を辿ることが出来る。それで思い出せた女優の中に、宮下順子、谷ナオミ、東てる美などを挙げることが出来る。ストーリーなど思い出す筈もないが、幾つかのグラビア画像を眺めてゆくうちに、確かにこれら女優の出ていた作品はみたことがあるに違いないと思えてくるのが不思議だ。



 日活ロマンポルノシリーズは第1期から第2期に掛けての頃、VHSビデオ版として復刻されたものとして幾つかは初めて観ている作品がある。しかもその殆どが団鬼六原作あるいは監修といった作品である。

速水舞
    速水舞



麻生かおり
    麻生かおり



高倉美貴
    高倉美貴


「花と蛇 究極縄調教」速水舞、「花と蛇 地獄篇」麻生かおり、「緊縛卍責め」高倉美貴 といった作品と女優である。この中でも高倉美貴は、団鬼六作品と相性が良かったようで、一連の団鬼六原作の作品に相次いで主演している。 「修道女縄地獄」、「縄責め」、「美女縄化粧」といったものがある。顔も表情もなかなか良く、今見てもかなりそそられるものがある。それらのうちの幾つかは実際の映画館で観た可能性があるが、ビデオでは観てはいないようだ。

修道女縄地獄  縄責め  美女縄化粧
    修道女縄地獄    縄責め    美女縄化粧






志村いづみ  真咲乱
    志村いづみ        真咲乱

 同じ様に団鬼六作品に多用された女優として「東京チャタレー夫人」の志村いづみ、「蛇と鞭」の真咲乱が居る。どちらも美女とはいいがたいが、団鬼六作品特有のそそられる表情を巧く演じている。団鬼六作品に何度も起用される所以に違いない。


 志村いづみ、真咲乱の名前が出たところで、第2期で紹介している団鬼六 三部作に戻ってみたい。

美教師地獄責め
    美教師地獄責め



夢どれい
    夢どれい



少女木馬責め
    少女木馬責め



 自らが選ぶ団鬼六シリーズ最高傑作の位置づけを与えている「美教師地獄責め」、「夢どれい」、そして「少女木馬責め」の三作品だ。この一番目の「美教師地獄責め」に奇しくも先の真咲乱と志村いづみが共演している。真咲乱の作品は実はこれ以外は観ていない。志村いづみのほうは、顔に覚えがあるので、何等かの日活ロマンポルノシリーズで観ているのだろうが、作品については全く記憶がなく、顔と声を確かに知っているに留まる。
 これに主演している真咲乱は、タイトルでわざわざ美教師と断らねばならない位、美人とは言い難いのだが、辱めに屈しない凛とした表情は団鬼六作品にはなくてはならないものである。ところが二つ目の「夢どれい」の青木祐子のほうは、端正な顔立ちの間違いない美人である。ただ演技力には欠ける為なのか台詞は少なく、追想のようなイメージ映像の造りになっている。それでも台詞の少なさで淑女の恥じらいのようなものは巧く表現されており、これは監督の技量であると言えるかもしれない。
 三つ目の「少女木馬責め」の主役、西川瀬里奈は確かこの作品は新人での登用だったと記憶している。文字通りの体当たり演技で、揺れ動く思春期の少女の羞恥心と葛藤をうまく表現している。それぞれに辱めに対する女の性を描き分けていて、単純ではない団鬼六ワールドをあますところなく伝えている作品群であると今も思っている。






多岐川裕美
    多岐川裕美

 日活ロマンポルノの名女優たちを挙げていたところで、これらアダルト映画出身の有名女優たちにも触れてみたいと思う。
 その筆頭として挙げなければならないのは何と言っても多岐川裕美を置いて他にはないだろう。知らない人にとってみれば、あの大女優がということになるだろうし、おそらくは今の時代の殆どの人が、過去にポルノ作品の主演歴があることを知らないだろう。多岐川裕美が主演を務めたのは「聖獣学園」という1970年代後半の作品である。

性獣学園
    性獣学園



高橋惠子
    高橋惠子



秋吉久美子
    秋吉久美子



田中美佐子
    田中美佐子

デビュー時、もしくはその近くで、全裸になって注目を集めた女優は他にも多々いるだろう。古くは「幼な妻」の関根恵子から改姓してなった高橋恵子。「赤ちょうちん」の秋吉久美子、作品名は記憶していないが田中美佐子など、大胆な全裸演技で世間をあっと言わせた後、名女優として認められるようになった歴史がある。世間の耳目を集める為とは言え、いずれも芸術性の為という名目で、オールヌードになったものである。しかし多岐川裕美の「性獣学園」はまぎれもなくポルノ作品である。全裸で後ろ手に縛られた上で、薔薇の棘で乳房の周りを巻かれ、鞭を受けるのである。作品中には多岐川の演技ではないものの、踏み絵に跨って失禁を余儀なくされるシスターまで登場するのだ。この作品は第1期にVHSビデオのレンタルで初めて鑑賞し、15年程経った後に、どうしてももう一度観たくなってレンタルショップを捜し求めたが見つからず、最後は市販のDVD復刻版で漸く手に入れた作品だった。この作品自体は、日活ロマンポルノではなく東映映画の作品なのだが、路線としては紛れも無くロマンポルノ路線のものだった。

 多岐川裕美に続いて挙げなければならないとしたら美保純ということになるのだろう。美保純は完璧な日活ロマンポルノ女優ではあったが、緊縛女優というのではなかった。どちらかといえばコミカル路線で、大胆な演技で肌を露出してはいたが、この手記で主に取り上げている、嗜好の女優ではない。ただ、ポルノ女優出身ということで有名になった女優としては最たるものであるかもしれない。
 この他では、大女優には育たなかったものの、普通の有名タレントに何時の間にか居座ってしまった可愛かずみ、児島みゆきなどがいる。

美保純
    美保純



可愛かずみ
    可愛かずみ



児島みゆき
    児島みゆき

 ポルノ女優出身の女優は、もう少し時代を経れば、飯島愛、飯島直子などもその仲間であるし、更に時代を経て、及川奈央などへも続いてゆき挙げてゆけばきりがない。






少女仮面
    少女仮面

 この手記で取り上げようとしたのは、題名どおり緊縛シーンを演じた女優たちなので最後に名前こそ有名ではないが、作品としては秀逸だったものを取り上げることにする。いずれも時期的には第2期の1990年代前半で、どうしても保存しておきたいものだけ8mmテープでダビングした為に、今も残っている画像の中から選んだものだ。

 一作目は、「少女仮面」という作品。取ってある記録にも題名と概略のストーリーのようなものは記されているが、女優の名前は書かれていない。つげ義春の漫画の中の世界のような、一風変わった世界をイメージ的に描いているが、中身はかなりハードで、生理中の汚れた下着やら、外したタンポンを男が咥えるシーンなどまで出てくる。縄で厳重に磔にされた上で股間をまさぐられたり、蝋燭責めにあったりするのだが、顔はとてもあどけなく、プレイの激しさとミスマッチなところが何故か妙にそそられる作品だ。

デカダン鼓動
    デカダン鼓動

 2番目に取り上げたいのは「デカダン鼓動」なる作品である。不手際を仕出かした看護婦が医師から詰られ、後ろ手に縛り上げられて責められるところから始まる。ストーリーがあるようでないような摩訶不思議な展開のうちに様々な責めが女を襲う。縛られたまま、目隠しをされて男の一物を咥えさせられるシーンは、嫌がりながらも逃れられない運命に、うな垂れた様子をうまく演じきっている。全裸になって縛られたまま逆さに吊られ、男から鞭を受けるシーンは衝撃的だ。尿意を催してもトイレにゆくことを許されず、男の前で失禁して恥ずかしがる姿もいい。

淫獣の罠
    淫獣の罠

 三つ目に取り上げるのは「奴隷女教師 淫獣の罠」という作品だ。こちらは前半はストーリーがきっちりとあって、教え子を自殺させてしまった教師がリハビリを兼ねて別荘地で行われるテレビ講座の撮影にやってくるというものだ。温泉に入っている間に衣服を盗まれてしまい、全裸でホテル内を歩いているのを見咎められて責められることから被虐プレイが始まる。後半では全裸のまま後ろ手に縛られて、別荘地の外を歩かされるシーンがとても恥ずかしそうでそそられる。女優は宏岡みらいという名だが、他の作品は見たことがない。女優自身よりもストーリー仕立てが秀逸といえる。

美少女通信
    女学生通信

 4作目は「女学生通信5」というシリーズ物の中の一作。ダークスーツの似合う女教師とプリーツミニの制服を着た女子高生の絡みをイメージ的な断片映像で描いているもので、お互いを縛りあって責めるシーンが交互に出てくる。最後は二人が共に縛られレズプレイを演じる。二人はタイプの異なる女優だが、それぞれに被虐シーンはそそるものがある。裸に剥かれてのシーンはあまりなく、せいぜいが下着姿までであるが、着衣のままでの緊縛がよけいに刺激的な演出になっていて、官能的である。

インモラル天使
    インモラル天使

 最後に選んだのは、シリーズ物の「インモラル天使」という作品群の中のベストシーンを集めた「ベストオブインモラル天使」である。縄による緊縛は勿論だが、強制フェラが多用されている。画像に選んだものも女優の名前は不明だが、決して悦んでしているのではないという表情が妙にリアルでそそられるものがある。インモラル天使シリーズは駄作もない訳ではないが、秀逸な作品もかなり多い。ただし、女優の質という点ではなく、ストーリーや造りにその良さがあると言えるだろう。

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