体操女子処刑2

エッセイ


股下率研究 その2


 暫く前に股下率研究というエッセイをしたためた。長年、女優やモデル(女性)の股下率を検討してきて、その結果を纏めたものだ。
 それとは別に股下率についてずっと着目しているものがある。それは日本の公共放送を標榜する放送局NHKが長年、継続して放映を続けているテレビ体操という番組でアシスタントと称する体操を模範演技として演ずる女性たちである。
 股下率とどう関係するかというと、当然ながらアシスタントたちが体操の際に着用するコスチュームが股下率測定にとても適しているからなのだ。テレビ体操アシスタント達のコスチュームに関しては別の話もあるのだが、ここでは股下率だけに限定して話を進める。
 このコスチュームだが、2種類ある。ひとつはワンピース水着のようなレオタード。もうひとつは股下部の短いスパッツ。実際にはこのスパッツに合わせて上半身にはTシャツ風の上着を纏っているので腰から上の部分がどうなっているのか不明だが、もしかしたら下半身だけの着衣ではなくて、上半身にもつながっている最近流行の競泳用水着の様な形態なのかもしれない。
 それはともかく、大事なのは股下位置がしっかりと確認出来るということだ。
 更に着用しているシューズは体操をするということで、ヒール付きのものは避けられているようで、踵は若干の厚みはあるものの、かなりペッタンコな靴になっている。レオタードに合わせるのはバレエシューズだが、スパッツの方は何故か白いソックスに編み上げの運動靴のようだ。いずれにしてもヒールはあまり高くないので股下率の測定には誤差は生じにくい。

 テレビ体操を私がチェックするようになったのはおそらく20年ぐらい前からだろうと思われるが、その間に何世代もアシスタントというか、演者は交替している。
 現スタッフ(2018年時点)になってからはもう数年が経過しているが、五日市祐子、原川愛、今井奈津美、清水沙希、吉江晴菜、舘野伶奈の六人がずっと担当している。
 そのうちの舘野を除く五人について股下率を計測している。舘野を除いているのは大意はなく、偶々股下率がうまく測定出来そうな画像を入手し損なっただけのことだ。
 股下率トップは(勿論計測誤差はある前提の話だが)原川愛の44.3%だ。原川愛は一見、そんなに脚が長そうに見えないが、膝を直角に上げた時の腰の位置などから意外に長いのが分かる時がある。おそらくは上半身の体型がぽっちゃりし過ぎているせいで、脚がそんなに長く見えないのだろうと思われる。
 現スタッフの次点は五日市祐子の43.9%。五日市は原川ほどぽっちゃりしておらず、体系的にはバランスの取れた身体つきで脚は長く見えるほうだ。それでも原川と並んだ画像などからは、原川には一歩及ばないことは分かる。
 次は僅差で清水沙希の43.8%。しかし体型の全体的な印象からは脚が長そうには決して見えない。
 その次は今井奈津美で43.7%。今井は顔が小さいのでプロポーション的には得をしている筈なのだが、並ぶと明らかに原川、五日市よりは股下率で劣る。清水と今井の差は完全に誤差範囲内で殆ど変りないと言っていいだろう。
 一番低い股下率なのは吉江晴菜で42.9%。絶対値的には最も脚が長いのかもしれないが、それは上背があるせいで、胴長もかなりあるので股下率的には五人の内で最下位。見た目でも股下率は最も低そうに見える。
 冒頭に掲げた画像は、原川愛を基準にして股下の長さ、あるいは胴長の部分のどちらかが原川と一緒になるように画像の縮尺率を調整して股下率を計測比較している。絶対値はここでは問わないことにしている。
 最高値44.3%から最低値42.9%は幅として1.4%しかなく、順位は付くもののほぼ全員が日本人の平均的な脚の長さ(ここでは股下率の事)と言ってもいいかもしれない。

股下率金子梨沙

 嘗ては脚の長さで定評のあった金子梨沙(46.5%)、松下亜実(46.6%)などといったアシスタントも歴任していたのだが、残念ながら既に引退されている。しかし明らかに一歩上の股下率を誇っていたのは間違いない。

松下亜実2
    前列中央が松下亜実


 冒頭の画像のように複数人を並べて股下の長さが歴然と分かるようにするものを、ネット上では「公開処刑」と呼んでいる。確かに露わにされる側からすれば処刑なのかもしれない。
 現体操指導の講師の一人に嘗てのアシスタントであった岡本美佳がいるが、この公開処刑を避ける為なのか、股下位置の分かりにくい黒いパンタロンスーツを履いていて、靴は若干のヒールが付いているように見える。現役の若いアシスタント達と比較されたくないというのが見え見えだが、スタイルは決して悪くないのでレオタードでとまでは言わないが、堂々と露出して貰いたいと思っているのは私だけではない筈だ。

金子梨沙2


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