ゴシップ

エッセイ


スカートの謎


 スカート、それも特にミニスカート、そしてそのミニスカートから見える或いは見えそうになるパンティについて、これまで何度も書いてきた。それはこのサイトのメインテーマである性欲に根本のところで繋がっていくテーマだからだ。
 このテーマに関して最近考えさせられる三つのそれぞれ独立したきっかけがあった。
 その一つが今現在放映されている地上波ドラマの一つ「ゴシップ~彼女が知りたい本当の○○」で扱われた盗撮カメラマンに苦しむ女性ゴルファーの悩みを扱ったものだ。有望女性ゴルファーが下着が覗きそうになるミニスカートのシーンばかりを盗撮されネット上に勝手に載せられて悩み、ゴルフを引退しようとまで考えるということからストーリーを組み立てている。
 このドラマは脚本がそれほどは面白くなくて観るのを止めていた作品だったが、偶々予告編を観てサービスショットがありそうなのでつい飛ばし観してみて、その後このテーマに関してどう捉えてストーリー作りをしているのか知りたくなって再度録画し直して早送りせずに見たものだ。
 知りたかったのは、ミニスカートの奥に下着を覗かれるのが嫌なのにどうしてミニスカートを穿いてプレイしたがるのかをどう捉えてどう表現したのかという点だ。脚本は関えり香という女性であるというのも注目点で女性なりにミニスカートを穿くということをどう捉えているのか知りたかったというのもあった。

茅島みずき


ゴルファーパンチラ

 しかし改めて全編を飛ばさずに観て、このテーマに関しては新しいメッセージは読み取れなかった。つまり女性はミニスカートを穿いて魅力的に見せたい。しかしスカートからパンツを覗かれるのは嫌だしそういう画像を男達に見られるのは好まないという月並みの矛盾した発想しかなかった。ドラマの中では男性のSNS発言で「見られるのが嫌ならそんな短いスカートを穿くな」という台詞も出てくるのだが、それに対して女性側からの反論はない。つまりこのテーマに関しては関えり香も真向からは答えなかったということだ。

アンシネ超ミニ

 もう一つのきっかけだが、それは最近ネット上からダウンロードして壁紙などに使っている韓国人美女ゴルファー達のどんどんエスカレートしていく短さのミニスカート姿だ。
 私は正直言って韓国人が好きになれない。勿論女性であったもだ。欧米人には好きな女性ゴルファーが結構多い。セクシーであるだけでなく女性としても魅力的に感じる。日本人女性ゴルファーには残念ながら美人は殆ど居ない。良くて十人並み程度だ。日本人女性ゴルファーも時としてミニスカートを穿く場合があるが、全体的には見苦しい。ブスのミニスカートは見苦しいし観たくない。
 そこに来ての韓国人女性ゴルファーのミニスカート姿がある。この韓国女性ゴルファーには美人に見える人が少なからず居る。従ってミニスカ姿もかなり魅力的だ。しかしどういう訳か好きにはなれない。それが何故なにかをずっと考えていた。ブスのミニスカート姿は観たくない。しかし韓国女性ゴルファーにはずっと眺めていたいミニスカ女子が多い。美女の部類に入ると思う。では何故好きになれないのだろうか。
 そこで考えついた結論は娼婦的だからだ。男が娼婦を観る時、性的にそそられる。しかし心底好きになったりはしないように思う。逆に娼婦の中に心底好きになってしまう女性を見出した場合には性的にそそられるということが無いのではないかと思われるのだ。
 韓国美女ゴルファーのミニスカ姿を壁紙にするのは、性的な興奮を得たいが為だ。そこには好きであるという感情は無い。もしかするとこれは女性には理解出来ない男性ならではの感情なのかもしれない。

ミニーパンツスーツ

 三つ目のこのテーマに関するきっかけ。それはポールマッカートニーの娘であるというステラマッカートニーが最近デザインしたというディズニーキャラクター、ミニーマウスのパンツスタイルのコスチュームだ。これを観るとなんともざわざわした嫌な気分を掻きたてられて仕方ない。正直言って気持ち悪いのだ。私にはいろいろ考えを巡らしてみたがステラがミニーマウスにスカートではなくパンツスタイルの服を着せたかった理由が思い当らない。
 実はミニーマウスのスカート姿も好きではない。嫌いというほどでもないが、単にあれは女性をイメージしたキャラクターなので仕方なくスカート姿にしているのだと理解している。ミッキーマウスとその相手の淡い恋愛感情を表したかったのだろう。決して男女の間のセクシャルな関係を表現したかった訳ではない筈だ。

わかめちゃん


しずかパンチラ

 あのミニーマウスを観る時、日本の有名なアニメキャラクターをすぐに思い出してしまう。日本の古典的アニメ、サザエさんシリーズのワカメちゃんだ。もう一つはこれも既に古典の部類に入るアニメ、どらえもんシリーズのしずかちゃん。このどちらにも幼児体型にあわせた短いスカートを穿かせていてちらっとパンツが見えてしまうシーンが結構出てくる。どちらもセクシーさを表現したかった訳ではないだろう。ただ女性であることの象徴としてスカートを穿かせているのであり、年齢的な幼さを表す為にスカートを短くしているのだろう。従ってそのスカートからちらっとパンツらしきものが見えていたりしても決してエロチックではない。勿論一部の例外的な性癖の人は別としてという前提だが。


ミニーパンチラ

 問題は、私にとってサザエさんのワカメちゃんやどらえもんのしずかちゃんと同列にしか見えないミニーマウスに殊更スカートを拒否してズボンを穿かせることに何の意味があるのかという疑問なのだ。理解は出来ないのだが、ステラはミニ―にスカートではない姿にしても充分ミニーマウスは可愛くて魅力的だと思わせたいのではないかと思うのだが、可愛くもないし魅力的にも映らない。もっとも最初からミニーマウスが好きでない私の意見など出る幕はないのかもしれないが。可愛くないとか魅力的ではいは別としてスカートでないミニーマウスは変だし滑稽だ。あのネズミを元にしたキャラクターではスカートぐらいしか女性であることを示す手段はないのではないかと思われる。頭にリボンを付けているのが唯一ミッキーではなくミニーらしいと感じさせるものだが、ぱっと見ではミッキーだかミニーだか区別がつかない。スカートでなくても女性らしさを表せるのだともしステラが言いたかったのだとすればそれは大失敗に終わったと言わざるを得ない。ミニーは女性の代表格であり、スカートだけが女性にフェミニンさを与えるものではないと主張したかったのだとしても、意味不明でその主張は成功していないと思う。

 ここまで書いてきて色んな要素が錯綜していて何が書きたかったのか判らなくなった読者も多いと思う。私自身もうまくまとめられていないと感じる。
 伝えたかったのはスカートというもの、特にそれが短いスカートであるという場合に女性らしさに繋がるか、エロティックになるか、それは魅力的かということに大きく関係し寄与するものであるのに、スカートであればとかそれが短ければ、絶対的に女性らしく見える、エロティックに見える、魅力的に見えるとは限らないという面も持っていることだ。
 そういう紙一重のものである中に、女性が何故スカートを、そしてそれを短くして穿きたがるのか、その真意と欺瞞を解明してみたかったのだが、それは難しいということが判っただけだった。しかしそこに性というもの、エロスというものの奥深さがあるのではないだろうか。

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