女児ミニ

エッセイ


スカートめくりは絶滅危惧動作 ?


 先日あるバラエティ番組をやっていて、絶滅危惧動作というのの特集をやっていた。今ではもう見られない動作や仕草をMCのひとりがやって見せ、それが何かをゲスト出演者が当てるというゲームだった。
 ポンプ式井戸での水汲み、テレビのチャンネルを回すなどがあったのだが、そのひとつに冒頭のタイトルのものがある。そう言われてみれば、街の中、テレビのバラエティなどでこの言葉を聞くことがなくなったように思う。
 番組では性的コンプライアンスが厳しくなったからなどとコメントしていたが、そうではないと思う。自分の生涯を振り返ってみても、スカートめくりを目撃したり見聞きしたのは殆どが小学生の時代で、中学生時代にわずかに残っていたかどうかだろうと思う。高校生以降にやったりしたら間違いなく性犯罪に抵触するだろう。しかしだから世の中からスカートめくりがなくなったというのは、当たっているようでいて、当たっていないと思う。
 スカートめくりは最近は無くなっているが、少し前の時代までは明らかに小学生の悪ふざけの一つだった。小学生の間にスカートめくりが性犯罪にあたるという意識が定着したなどというのは明らかにまやかしである。
 では何故なのか。それは小学生の女児がもはや殆どスカートを穿かないからだ。

 我が家は小学校の通学ルートに面しているので、毎日のように通学する小学生を多数目撃する。何となく見過ごしているが、小学生の女子でスカートを穿いて通学する子供を見るのは本当に稀になってきている。この場合のスカートとはめくることが出来るもので、キュロットパンツは含まない。おそらくズボン(最近でいうところのパンツルック)とキュロットが半々ぐらいで、めくることが出来る短めのスカートは十人に一人も居ない。小学生ではめくる事が難しいマキシ丈のスカートとなるとまず居ないと言っていい。
 こうなったのは小学生達の意識の変化ではなく、それを着せる大人たちの事情なのだろう。小児と言えども、短いスカートはある種類の大人たち、それは決してメジャーな存在ではないものの確実に多少はいる人種の大人たちに性犯罪を誘発させかねないからだろう。子供同士であれば悪ふざけで済む筈のものが、小児対大人であれば立派な性犯罪として成立するからだ。
 不思議なのはマイナーな幼児や小児への性的欲望を持つ大人が居る一方で、それにも関わらず小学生なのに性的欲情を催させるような嬌態を演じ、その為に短いスカートを穿こうとする女の子や、自分の女の子にそういう格好をさせようとしたがる母親がこれも決して多くはないが、確実に一部に存在することだ。しかもこの性癖は多くの事例をみると遺伝しているのかと錯覚してしまうほど親子で引き継がれていく傾向があるように思われる。先天的なものと幼児期からの刷り込みによる後天的なものの両方があるのだろう。私はこの手の女性たちを「生まれながらの娼婦」と呼んでいる。

生粋娼婦


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